予防接種とは

予防接種イメージ

当院では、予防接種としてインフルエンザと肺炎球菌のワクチン接種を行っています。その他のワクチンを希望される方は、個別にお問い合わせください。

インフルエンザワクチン

インフルエンザとは、インフルエンザウイルスに感染することで発症するウイルス性の呼吸器感染症になります。38℃以上の高熱、鼻水・鼻づまり、喉の痛みといった風邪のような症状のほか、頭痛、関節痛などもみられます。子どもや高齢者は重症化しやすく、インフルエンザ脳症や肺炎などを発症することもあります。

同疾患は、毎年12月~翌3月頃にかけて流行するのですが、発症を予防するためのインフルエンザワクチンというのは、1回の接種による持続効果期間が約5ヵ月、接種後に効果が現れるまで2週間程度の時間が必要と言われています。例年であれば10月から各自治体で接種が行われるようになります。同ワクチンは接種時期も重要で、効果的な接種をしたい場合は、流行のピークとされる1月の前、12月中旬までに受けられることをお勧めします。

ちなみに同ワクチンは、接種回数が年齢で違ってきますが、13歳未満は2回の接種、13歳以上から1回の接種となります。2回接種が必要な場合は、1回目の接種から2~4週間程度の間隔を空けてから受けるようにしてください。

肺炎球菌ワクチン

肺炎は日本人の死因の第5位に挙げられているものですが、その中の97%近くの方が65歳以上の高齢者です。また肺炎の原因となるウイルスや細菌といった病原体は、様々あるわけですが、成人に関して言いますと肺炎球菌が原因の肺炎に罹患している方というのは、全体の3割程度とされ、日本人高齢者の3~5%程度の方に肺炎球菌は常在するとも言われています。このようなことから、高齢者の肺炎球菌ワクチンは定期接種とされ、各自治体で費用の一部が助成されています。

ちなみに肺炎球菌ワクチンというのは、23種類の血清型に効果があるとされているワクチン(23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン)で接種回数は1回です。

なお同ワクチンの助成(定期接種)の対象になるのは、当年度で、65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、100歳になる方と、60歳~65歳の方で心臓、腎臓、呼吸器に日常生活が極度に制限されるほどの障害がある方、またはヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能に日常生活がほとんど不可能なほどの障害がある方で、23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチンをこれまでに接種したことがない方になります。

なお定期接種の対象にならない方でも接種自体は可能です(全額自己負担になります)。ただし再接種を希望される場合は、前回の接種から5年以上の間隔を空けるようにしてください。5年以内に接種してしまうと注射部位に強い痛みが現れるようになります。